BATON
僕は先輩と待ち合わせをしている。
駅は日曜日と言うこともあって人でごった返している。
ここから先輩を見つけ出すとすると至難の技だ。
っていっても待ち合わせの目印とか決めたからそんなことは別に大丈夫。
見つけられなくても今は携帯というアイテムがあるのさ!!

でも先輩は遅い・・・
待ち合わせの時間からもう15分も過ぎている・・・
もしかして・・・すっぽかされた!?
いやな予感が脳裏をよぎる。
・・・先輩ならありえそうで怖いな・・・
「だーれだっ♪」
 

Natsu  〜5years ago〜
 

いきなり視界が閉ざされる。
この状態で言うのはただ一人。
「先輩でしょ」
僕は自身をもってそういう。
「ぶー!!」
絶対にこの声は先輩なのに。
手がどいたので振り返って人物を確認する。
そこには二、三歳くらいの女の子が目を隠しているのに気付いた。
まじっすか?
「なに子供にやらせてるんですか・・・先輩」
「だーれだっですが〜?」
はあっ・・・
先輩、人を待たせておいてなんのねぎらいもないとは・・・
恐るべし・・・
まあそれがこの人なんだけど。

先輩の格好はいつもとは違い、とてもラフな格好だった。
制服の時とはやっぱ違うな。
なんというか・・・新鮮さが・・・
先輩は女の子と仲良く話をしている。
「今度、誰かに使ってみてねー♪」
「うんっ!ばいばいおねーちゃん」
バイバイと手を振る先輩と女の子。
僕も一緒に手を振る。
しかしあんなちっちゃい子が一人で駅前を歩くとは・・・あのこも恐るべし・・・
「さっ、早速行くとしますか!」
先輩は僕に向かって言った。
「まずはどこに?」
「腹ごしらえ!」
「そうですね。じゃああそこ行きますか」

・・・・・・
 
食事も終わらせ、早速映画を見に行くことに、
「待ってササ、これ二時半からのなんだけど・・・」
「まじですか・・・」
11時に待ち合わせをしてたんだけど・・・
・・・まだ二時間以上はある・・・
「どうするんですかー。なにも映画見る以外考えてないですよ」
映画館は駅の近くのところにあるが、そこら辺にはレストラン以外にはコンビニとか、
サラリーマンのおみやげ物っぽいのを売っている店しかない。
「そんなことは事前に調べるものなのだよ、どんな対処もできるように」
そうして先輩は携帯をいじり始める・・・

五分後
「よし!!情報ゲト!!」
先輩は小さくガッツポーズをする。
「ゲーセン・・・いくよ!!」
先輩は僕の腕をつかみぐいぐいと引っ張っていく。
「ええー」
僕はなすがままに連れ去られる・・・
 
「ササ、これ撮ろう!!」
これは・・・
外観の装飾だけでわかる・・・
その装飾の中にある文字に、『激!!美麗!!』と書いてあった。
もうちょっと名前考えたほうがいいんじゃないか?
僕はそう思った。
「いやー・・・僕撮ったことないんですけど」
男子同士でとる人などほとんどいない。
僕の場合、女の人ととるなんてありもしない話しだった。
「何事も経験!!」
先輩は先人の教えを僕に説き、無理やり中に引き込んだ。
僕は抵抗も何もできない・・・
・・・・カシャ!!
僕は引きつった顔で写真に写った。
先輩は満面の笑顔。
「もう一回!!」
取り直しボタンをおす先輩。
・・・・カシャ!!
僕は引きつった顔で写真に写った。
先輩は満面の笑顔。
「もう一回!!」
取り直しボタンをおす先輩。
・・・・カシャ!!
僕は引きつった顔で写真に写った。
先輩は満面の笑顔。
「もう一回!!」
取り直しボタンをおす先輩。
そして僕の顔をつねる。
「笑いなさいー」
「そっそんなこといわれても・・・」
「笑いなさい!!」
・・・カシャ!!
僕と先輩は満面の笑顔で写った写真を取り出す・・・
あの笑顔のときの僕の顔はまさか恐怖のために懸命に作った笑顔とは誰も思わないだろう。

「んーいい顔!!やればできるじゃん!!」
「そうですか?あはは・・・」
言えない・・・
僕らはそうして、遊びまわり映画の時間となり映画を見ることにした。
 
僕たちの見る映画はBATONという映画だった。
内容はあるブラスバンドの物語。
ある少年の挫折と希望、友情と青春の物語

「ああーよかったー」
先輩は伸びをしながらいう。
「そうですね。ストーリーもよくできてましたし、自分達とダブって見られましたし」
「うん!やっぱ部活が一緒の人と見れたら楽しいよね!でもあの演奏は・・・」

「まあしょうがないんじゃないですか?俳優が多かったっぽいですし」
本家、吹奏楽部からとってみると演奏が付け焼き刃といったかんじ。
でも頑張ってるのはかなりつたわってきた。
まあ、僕も初心者なんだけど、演奏は聞きまくってるからよくわかる。
「今の映画の主人公ってササに似てない?」
「そういえば・・・ってそんなにパッとしない顔ですか?ぼくは」
先輩は笑顔で
「うん!幼すぎな顔、幼すぎな身長。プラス純な考え方」
うっ・・・
「それグサッと来ますよ・・・もろに・・・」
「でもそれが君のいいところだ!先輩、大好きでござるよー」
「そっそんなことよりどこか行きません?時間もありますし」
「てれるなー、若人ー。素直に喜べってー」
先輩は僕の頭をぐしゃぐしゃとなでる。
「やめてくださいよー」
といいながらも僕は結構、なでられるのが好きだったりする。
その後僕は先輩といろいろ話しをしてデパート内とかをうろうろしてまわった。
特に用事はなかったんだけど、そばにいるだけで楽しかった。
本屋に行ったり、服を見に行ったり、なぜか食品売り場まで・・・
でもそれがなんだか楽しくて仕方がなかった。

その日の分かれ時、
「ササ、私次の日曜大会あるんだー」
うわさでは聞いていた。
先輩は大会からじきじきに招待状が毎年来るのだと。
「へー、やっぱあのフルートのですか?すごいですよね。大会から直に招待状が来るなんて」
先輩は少し照れながら。
「えへへー、いいでしょー」
と笑顔で言う。
この笑顔が僕は好きだ。
「私のフルートでこの大会でもし入賞できたら・・・」
先輩はここで押し黙る。
そして少しうつむき加減になる。
「・・・でも先輩の腕だったら入賞どころか」
僕は素直な意見を言う。
先輩の腕なら最優秀にまで選ばれるのは見えている。
そこにいなければおかしいと思うくらいだ。
といきなりがしっと肩を掴まれた。
僕は少なからず驚く。
「いい!?もし私のフルートで入賞できたら私の願いを一つかなえて!」
「んな、いきなり!」
何を命令されるか考えるだけで恐ろしい。
「願いごとは簡単なことなの!いい!ぜったいよ!」
と言い、先輩はチケットを渡し、そこからさっといなくなる。
いきなりのことで僕は先輩を追うことができなかった。
せめて内容だけでも・・・
 

このあとの一週間で僕先輩からその内容を聞こうとした。
しかし、
「わわわわわ〜きこえません〜」
と耳に手をあてて、聞こえないふりをして逃げる。
僕の中ではどんどん不安が募っていく。
ナニを命令されるのか、何をしなければならないのか・・・
考えれば考えるほど、恐ろしくなっていく。
先輩がフルートを片付けているときもなにやら不審な動きをして
ケースの中身を見られないようにしたり・・・
なにが隠されているんですかそのケースには・・・
僕はその一週間で不安を二個も抱えるようになった。
 
 
大会前日、
 
夜中、先輩は僕を呼び出す。
この前の日曜日と同じ駅前、
僕はそこで十分くらい待たされた。
「だーれだ!!」
視界が暗闇に覆われる。
「・・・・・・先輩でしょ」
「あたり!!」
今回はあたりだった。
僕は振り返る。
「ごめんね!!待たせちゃって」
今回は謝る・・・なんか変な感じがする。
「なんなんですかー急に呼び出してー」
先輩はちょっと困ったように笑う。
「なんかね・・・緊張しちゃって・・・」
僕は先輩が明日の大会に出ることを緊張していることにすぐにわかった。
いつもなら、「だいじょーぶ!!」とかいって、
学校の行事で目立つようなことを進んでやる人なのに。
「うん・・・だから・・・はげまして・・・」
先輩がこのときはじめて弱々しく見えた。
いつもは元気を振りまき、相手も圧倒するようなひとなのに。
今日だけは弱々しい。
僕は両手を先輩の肩に置く。
そして、僕は先輩の目を見て言う。
先輩も僕の目を見ている。
「・・・・・・がんばらなくっていいです。僕が先輩の願いを叶えなくって済むんですから」
と僕は真剣な顔で言う。
・・・・・・・・・・・・・
長い沈黙・・・・・・・
「ふっ・・・」
先輩は笑う。
「あはははは!!そうだったー忘れてたー!!ササをおとしいれる最大のチャンスを
棒に振るところだったー!!危ない危ない!!」
うん、成功、逆先導成功。
先輩はいつもの元気な先輩に戻る。
「覚悟しときなさいよー!!明日は本気で行くんだから!!」
「はい!!」
「ありがとね・・・」
僕らはそこでしばらく話した。
話を聞くと、先輩は大会当日、先に行って舞台の雰囲気を確かめるらしい。
だから僕と会えるのはステージに上がった先輩の姿だけ。
それから大会後だけらしい。
だからこの夜が大会までで会える最後の時。
「さてと・・・そろそろ帰るかな?お母さんが心配してるかもだしー」
先輩は腰掛けていたベンチから立ち上がる。
つられて僕も立ち上がる。
「じゃ、ケイはがんばってくるであります!!」
「はい!!がんばってください!!」
僕たちは互いに笑顔で別れる。
さわやかな先輩の笑顔を、僕はなぜか鮮明に記憶に残った。
 

次の日、

天気はあいにくの雨。
でもホール会場の大きな設備の前では全く関係がない。
ただ湿気の調子だけ変わるのである。
先輩はこの調子も見るために先に会場に来ているのだという。
やっぱりプロは違うな・・・
僕が初心者だってことがよくわかる。
僕は先輩からもらったチケットで先輩のお母さんの横に座っている。
きちんとした服を持っていないので制服できたのだが、ちょっと失敗したと感じた。
みんなやっぱりキチッと着こなしている。
先輩もこんな服着てるのかな?
なんか想像つかない。
ホール前でいると先輩のお母さんにあった。先輩のお母さんは僕の顔を見るとすぐに微笑
み、優しく話しかけて来る。
先輩は今日のために新しい白い服を買ったらしい。
なんでも、『特別だから』だそうだ。
先輩は今年に入ってから元気になったとか、先輩のうちでは僕の話題がよく出るとか。
いろいろ・・・
僕はとても幸せに感じた。
先輩は僕のことをそんなに身近に・・・
それだけで胸がいっぱいになった。

僕は先輩の番を今か今かと待ちわびていた・・・
 
プログラムによると次が先輩の番だ。
なぜか僕も緊張する。
どきどきしてきた。
手に汗握るとはこのことなんだろうか・・・
 
突然、司会の人が壇上に出てきた。
司会の人がマイクを持ちこういう。
「えー、プログラムによるとつぎは黒崎恵さんですがまだいらっしゃらないようなので、
つぎの人に入ってもらいます。つぎは・・・」
会場はざわめいた。
あの黒崎が。とか、演奏聞けないのか。とかいう声が聞こえる。
僕らは呆然としている。
先輩のお母さんはこう言う。
「ケイちゃん、わたしより早く出たんだけど・・・」
僕はその言葉を聞きいても立ってもいられなくなった。
そうだ!!先輩がまだいないわけがない!!
朝早く出かけていったはずなんだ!!
席を立ち、ホールから出る。
そして傘も差さずに駅までの道を走って戻っていく。
嫌な予感がした。
胸の中が不安でいっぱいになる。

駅に向かう途中の道端に警察がいた。
僕はその警察に聞く。
「すいません!この辺りに髪が長くて白い綺麗な服をきた女の子見ませんでしたか!?」
警察は
「もしかして、フルートを持ってる女の子ですか」
!!
「その子です!!・・・なぜ・・・」
「・・・実は今朝事件が起こりまして」
 
 
僕はある病院に駆け込んだ。

そして事情を話し、ある部屋に案内される。

真っ白い扉を開けるとそこには一つのベットと一人の女性が乗っていた。

そこには先輩が綺麗な顔で目をつむり寝ていた。

しかし、先輩は息をしていない。

心臓は鼓動をうっていない。

看護師の人は言う。
「・・・黒崎恵さんです」
淡々としゃべる口調。
「・・・・・・ちがうよ・・・先輩じゃない」
僕は後ずさりをしながらいう。
「いえ、学生証から黒崎さんと」
「・・・・・・ちがう!!・・・ちがうちがうちがう!!!」
僕は叫ぶようにいった。
「ちがう・・・違うんだよ・・・先輩はこんなに・・・こんなに冷たくない・・・
先輩はいつも笑顔で・・・おしゃべりで・・・いつでも僕の支えになってるんだ・・・
いつでも先輩は・・・こんなの・・・先輩じゃないよ・・・」
目の前にある先輩のからだ、しかし先輩はそこには入っていない。
・・・目の前にあるものはなんだろう?
人形?
先輩はどこにいるんだ?
探さなきゃ
「・・・どこにいるんですか・・・先輩に会わせてください・・・
大会に連れて行かなきゃ・・・先輩と約束したんです。
賞取ったら何でも願いごとを僕が叶えてあげるって・・・
先輩との約束破ったことないんです・・・だから今回もその約束を・・・
願いを叶えてあげたいから・・・先輩の約束も叶えなきゃ・・・
絶対賞取るって言ってたから・・・先輩に会わせてください・・・あわせてよぉ・・・」
声にならない小さな声、
僕はもちろんのこと、誰も分かるはずの無い質問を投げ掛けていた。
「気を確かに持ってください!」
看護師がいう。
・・・・・・・こんなの・・・
 
 
 
 
 

先輩じゃない・・・・・・
 
 
 
 
 
 

僕はその部屋の前にあるソファーに何時間座っていただろう。
涙なんて出なかった。
悲しみがない、楽しみもない、苦しみも、怒りも・・・
僕の感情は全てなくなったようだ・・・
先輩のお母さん、続いてお父さんがそれぞれはいっていった。
でもそれ以上は覚えていない。
何も考えられなかった。
泣いていたのかも分からない。
悲しんでいたのかも分からない。
苦しんでいたのかも・・・・分からない。
 
僕の横には先輩のフルートのケースが置かれている。
先輩はこのフルートを最後まで守っていたらしい。
先輩らしいな・・・
そのフルートを見るとなんとなく寂しそうに見えた。
今日、思いっきり音を出す準備をしてたんだよな。
ケースを開け、僕はフルートに触れる。
冷たい感触、先輩と一緒だ。

「ヒロユキさん」
先輩のお母さんが話しかけて来る。
だいぶ落ち着いたらしく、お母さんは穏やかに話しかけて来る。
「すいません・・・ぼく・・・すぐに知らせずに・・・」
「いいの・・・事実は変わらないから」
悲しそうに言う。

当たり前だけれど。
「ケイちゃん、今日家を出る前言ってたの・・・今日賞取ったらヒロユキさんに叶えても
らう約束があるって」
うれしそうだったわ。とつけたすお母さん。
「そのお願いは・・・ほかでもない。ケイとヒロユキさんのことで・・・
今日入賞できたらヒロユキさんに『ケイ』って呼んでもらうんだって・・・
私のフルートだったら絶対オッケー・・・強制的に呼ばせることになっちゃうけどね・・・
って・・・今までにしたことがない笑顔で言ってた・・・ほんとにッ・・・
うれしそうにッ・・・」
堰を切って流れ出す涙。
お母さんは落ち着けるはずもなかったんだ。

僕もそうだった。
先輩って変に律義だよな。
いっつも困るようなことは平気で言って・・・
僕にとって・・・こんな簡単なことを・・・
こんなにも・・・うれしいことを・・・
こんなにも・・・愛しい事を・・・
僕は、ケースの中にあるものが貼ってあることに気づく。
他でもない。僕と先輩の移ったシール。
そこには小さく矢印と文字が書いてあった。
『好きだったりする』
と・・・それだけ・・・

「・・・うっ・・・うぁぁああっ・・・あぁぁぁっ・・・・・・」
僕は涙を止められなかった。
 
喉がつまり、カラカラになる。
目が熱く、痛く、何も見えない。
僕の学生服の袖は水にでも浸かったようになっていた。

その時僕はわかった。
先輩のことを・・・好きだった・・・大好きだった・・・
先輩がいなくなったあと気付くなんて・・・
僕は・・・ぼくは・・・・・・ぼくは・・・・・・・・・
涙は涸れるまで、喉が嗄れるまで、
病院内で泣き続ける・・・・・・

僕は先輩に言いたかった。
好きですと・・・
たった一言・・・
 
 
 
先輩は普段はあまりしない化粧をされ、口紅も塗られていた。
先輩の周りには多くの花が散りばめられ、先輩の綺麗さが浮き出ていた。
一人一人、先輩の思い出の品を入れていく。

僕の番がまわってくる。
僕は先輩のフルートを・・・・・・
 
入れられなかった。
僕はその場で立ち尽くす・・・
先輩はこのフルートに多くの人の希望、願い、夢を注ぎ込んできたんだ・・・
それはここで・・・止まってしまうのだろうか・・・
それはここで・・・開放されるのだろうか・・・
 
 

僕は僕のフルートを持ってきて先輩の手の横に置く・・・
許されるかは分からない行為。
だけどせずに入られなかった。
僕にはできなかった。
先輩のフルートをこのままこの世からなくしてしまうなんてことを・・・

先輩の両親は今日の朝、僕に先輩のフルートを渡してくれた。
なぜか・・・ぼくに・・・
その一部始終を見ていた先輩の両親は何も言わずに見ていてくれる・・・
そして、涙を流しながらも、微笑んでうなずいてくれる・・・
僕は先輩のフルートを力強く抱きしめる・・・
 
 
先輩は空へと上っていった。
僕たちには届かない空へと・・・
 

先輩・・・僕・・・がんばって・・・有名なフルート奏者になるよ・・・
これは約束だ・・・
絶対に叶えてみせる・・・強制的な約束だ・・・
そんなものはないかもしれないけど・・・
僕が今そういうものを作った・・・
だから先輩も僕の願いを聞いてください・・・
 

僕を見守っていてください・・・
 

僕は上っていった先輩に向かってある一曲を吹く。
まだ下手かもしれないけれど、一生懸命練習した曲・・・
 

『希望』・・・・・・
 

5years ago〜    〜約束
 
小説トップへ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送